Debridement 空とわたしと本棚と Mar 2019 ⑥
晴れた日。
春にはなっているけれど、まだまだ風は冷たく、
首元に、何かあたたかいものを巻きつけていたくなる。
それでも、確実に、朝の冷気は和らぎ、
ちょっと深呼吸してみると、春の土の香りがただよう。
空気の乾燥を気にするよりも、強い風に髪を押さえるようになってきた。
日差しはだいぶ、目だけでなく、体全体で、
まぶしく受け止めるようになってきた。
春はもうとっくに傍らに訪れている。
気持ちだけはなかなか追いつかないけれども・・・
変化の時期、何かを変えたくなってくる。
1月、一年の始めにも、やっぱり同じように考えるのだけれども、
春は特にその気持ちに拍車がかかる。
自分をちょっと背伸びさせたくなってくる。
ロッタちゃんは行動派で、勇気があって、自分で道をきりひらく。
自分にとても正直だからだ。
こんなつよさは、自分のどこかにひっそりとでも、もっていたい。
ロッタちゃんのひっこし
山室 静 訳
(1966 偕成社)
Tea Point
ココア、オレンジジュース、チーズののったパン