Debridement 空と本棚とわたしと Mai 2019 ①
5月、この新緑の季節にふさわしい
爽やかな日々が続いている。
小鳥はさえずり、新しい生命力にあふれた
緑の若葉が、生き生きと枝に伸びわたる。
いつの間にか上着が必要なくなって、
引き出しの奥から、冬の間しまわれてちょっと
形のゆがんだ帽子を引っ張り出す。
この時期に何を思うかはひとそれぞれだろう。
輝く季節を背に、自分を穴倉に押し込めたい気持ちに
なるかもしれない。
でも、歩いていればかならず進む。
どんなに進んでいないように思えても、
自分の中では必ず何かが進んでいるのだ。
穴倉も時には落ち着くけれど、
お天気の良いお休みの日には
思い切って窓をあけて、
おべんとうをもってピクニックでかけよう!
初夏の空気をたっぷり吸いこみにでかけよう!
もし外へ出られなくても、心だけでも、
はなこさんとすみれさんと一緒に、
リュックをせおって、
気持ち良いピクニックへ出かけてみよう!
こぶたはなこさんのおべんとう
ぶん・くどう なおこ
え ・いけずみ ひろこ
(1983 童話屋)
Tea Point
たくさんあってどれも選び難いけれど、
オレンジジュースとレタスとトマト入りの
サンドイッチ