Debridement 空とわたしと本棚と Mar 2019 ⑤
3月は油断ならない。
昨日まで晴れ渡っていたかと思うと、翌日には真冬のコートに身を包み込み、
冷たい雨に手をかじかませている。
進んだり、後退したり、前のめりになったり、あとずさりしてみたり。
そうしながらも、確実に、朝を迎える。春を迎える。1年を過ごしている。
できない、力が及ばないことがあっても、
散々回り道しながら、意識しないところで、全然違うところで、
実は何かが叶っているかもしれない。
何かが進んでいるかもしれない。
落ち込んで、ひっそりと心の中で願いを望んでいるだけだって、
やっぱりそのひとの熱い想いなのだから。
春にまた思う本。
まほうつかいのカリンさん
作・竹下文子
絵・杉浦範茂
(1980 フレーベル館)
Tea Point
まるいキャンディーとビスケット