reminnkaのブログ

流れる空へ向けて本棚を解放する

Debridement 空とわたしと本棚と  Juillet 2018 ①

f:id:reminnka:20180701134859j:plain

 

7月に入り、一日目の早朝から、夏まっさかりのひざし。

強い南風に、梅雨はどこかへ消え去ってしまった。

 

洗濯物は熱風をあびて瞬く間に乾く。

地面の砂が水分をなくし、紫陽花が急速に鮮やかさを失う中、

太陽の光を一身に受け、すくすくと育っていく植物もある。

 

時が流れるなか喜ぶ一瞬をもつ人間もいれば、

悲しさで打ちひしがれる人間もいる。

生物は不思議の循環に満ちている。

 

ともあれ、一生物として、夏は天体にとりわけ心が

動く季節でもある。

 

長い歳月をかけて、人類が天体の不思議と向かい合ってきた

歴史の絵巻に、大理石の背景がより重厚さを与え、

古来の書物をひも解いているような気分になる。

f:id:reminnka:20180701140005j:plain

 

天動説の絵本   

           

安野 光雅

(1979 福音館書店

 

Tea Point

コショウの効いたチャイ