Debridement 空とわたしと本棚と Dec 2018 ①
12月は不思議だ。
冬なのにまだ冬が来ていないような、
冬の前のワンクッションのような、温かみのある存在である。
一年の終わりの日々、クリスマスと新年を迎える準備に明け暮れ、
悲哀や落胆を心と頭からいったん追いやって、ひたすら自分を用意に没頭させる。
街は緑と赤と金色に装飾され、さらには紅白ののれんまでかかって、
あかるさを前面に押し出す。
ろうそくの光を一本だけ点けて見つめるのも充分貴重な時間なのにね。
サンタもまたこの一年最大の繁忙期、
それでも喜びを人に与える仕事、心を失う仕事ではないことはちょっとうらやましい。
プレゼンとの色とりどりの包装紙は、いつになっても心が躍る光景。
さむがりやのサンタ
レイモンド・ブリックス さく・え
すがはら ひろくに
(1974 福音館書店)
Tea Point
サンタおじさんのランチ
(サンドイッチ、コーヒー、くだもの)