Debridement 空とわたしと本棚と Avr 2019 ①
朝からのまぶしい日差し、
早くも初夏を思わせるような春の日差しが戻ってきた。
太陽の明るさに、すいせんの黄もこころなしか
いろあせはじめ、らっぱのくちもすぼみかけている。
そうして、そんななかで、ふっくらと元気よく
開花を待ちわびているのがチューリップたちだ。
色とりどりのつぼみたちが花開くころ、
教科書の新しくてぴかぴかした表紙や
まっすぐで折り目ひとつないノートが
たくさんのよろこびと緊張とともにランドセルにおさめられる。
始まりは、何でも気持ちが固まりこわばりやすくなるけれど、
始まりを楽しもうとする権利はだれにでもある。
だれにも阻止されない、きらきらしたまなざしを
自分の中に持ち続けるのは、誰にだって自由だ。
心の中の花畑で微笑んでみよう!
ピッキーとポッキー
ぶん・あらしやま こうざぶろう
え ・あんざい みずまる
(1976 福音館書店)
Tea Point
にんじんとサンドイッチとミモザサラダ