Debridement 空とわたしと本棚と Dec 2018 ③
12月はとぶようにすぎてゆく。
ことさら天気のよい12月は、
赤と金と緑色の装飾とひたすら点滅を繰り返す電飾とともに、
そしてどこかおしつけがましいクリスマスの音楽がそこらじゅうに流れるなかで、
嵐のように日々を過ぎ去らせる。
讃美歌が流れると違和感さえ感じるほどの、ただのお祭りの日になってしまうのは
少し悲しい。
月曜に集結され意味を失った祝日たちと同じ運命にならないよう祈るばかり。
静かで色彩は少なくても荘厳な香りのするクリスマスがあってもよいではないか。
クリスマス・イブ
マーガレット・W・ブラウン ぶん
ベニ・モントレソール え
やがわ すみこ やく
(ほるぷ出版 1976)
Tea Point
オレンジの皮に流し込んだオレンジゼリー