Debridement 空とわたしと本棚と Oct 2018 ②
10月は長い。
まだ始まったばかり。
でもこの月は、オレンジ色やら黄色やらブラックやらで
近頃やたらにぎやかな、イベント色の強い月になっている。
しっかり商業戦略に乗せられている人間たちは
気づけばかぼちゃ色のお菓子を手にむしゃむしゃやっている。
ドリーの話はやはりこの期間にこそ手に取っておきたい。
こちらはすみれ色のモンスターたちだが、
その愛くるしさは、モンスターであることを忘れ、ついつい
そのけなみをふさふさとなでたくなるような感覚におそわれる。
こわいゆめはぜったいにごめんなのだけれど・・・
そして無性にバニラの香りをかぎたくなる。
ドリーとこわいゆめモンスター
P・クームス 作・絵
掛川 恭子 訳
(1980 あかね書房)
Tea Point
バニラの香りたっぷりのクッキー