Debridement 空とわたしと本棚と Juin 2018 Ⅲ
今日空は太陽のまぶしいあおいろ。
かんぜんなあおではなくて、ところどころに雲が流れ、
どこかはかない色合い。
きっとチルチルとミチルの家に居た青い鳥も、
最初はこんな色にみえていたのかもしれない。
たくさんのあおいとりの中でも、この絵本のなかの世界は、
とても印象深い。
二人が妖精とともに旅する国々は、
並外れたあでやかさのなかに、どこか陰る不安を感じてしまう。
ふたりの住む世界が、いちばん落ち着いていて、おだやかに見えるのは気のせいか。
新しい未知へのあこがれも必要だけれど、
今まで慣れ親しんできたものへの愛着も、大事にしたい。
メーテルリンクの あおいとり
ワイルドスミス 文・絵
きくしまいくえ 訳
(らくだ出版 1982)
Tea point
ぎゅうにゅうの精のこぼれたぎゅうにゅう
パンの精のくれたぶどうパン