Debridement 空とわたしと本棚と Juin 2018 Ⅱ
今日の空は6月にしては珍しく青い空。
穏やかででも無表情で、いったい何をそこにたたえているのだろうと不思議な気持ちになる。
きゅうに自分が、ひとりぼっちで取り残されているような気持ちになる。
最初から無理だと思って内側で震えている自分
何をやっているんだしっかりしろ
と己を奮い立たせようとしてもなかなかうまくゆかぬもの
明日にはどう生きればとこころもきつくなってくる
目の前にも両脇にも、にぎりしめる手すりはない
頭上にはただひたすらうすい空がひろがっているだけ
だれかに背中をおされたとしても、
その一歩を踏み出し始めるのは
とてつもなく難しくてつらい挑戦
でも粘り強く進んでいかねば
気持ちをたしかにほんとうの自分だけはしっかりと握りしめて
おつかい
さとうわきこ 作・絵
(福音館書店 1974)
Tea point
にぎりしめたまあるいぼうあめ