Debridement 空とわたしと本棚と Avr 2019 ④
4月の空は、心変わりしやすい。
かげひとつなく晴天だった青空が、
次の日にはうすら寒いくもり空へ
早変わりする。
気をぴんと張りつめ、
あるだけのつよい心をかきあつめて
全力で挑むつもりだったのに、
早くも現実の壁に突き当たってしまって
お休みの日でさえ心を重たくしている。
こんな中では、
予想外の気候の冷たさが
いつも以上に身に応え、
布団から抜け出すのにも苦労する。
優しいぬくもりの布団にくるまれて、
その日の楽しいことを思い出しながら
また次の一日を思い描いて
眠りへと引き込まれていったあの頃。
布団の世界にも守られ、
現実の世界からも守られ、
大切な、穏やかな日々だった。
ふかふかのまくらも、また大事な友だち。
おしゃべりまくら
阿部正子 作
清宮 哲 絵
Tea Point
ホットミルク、水あめを入れて