Debridement 空とわたしと本棚と Sep 2018 ①
9月を迎えたと思っていたら、
あっという間に10月を目前とすることとなってしまった。
暑い日も多かったけれど、はっとするような肌寒い日々もあった今月。
秋晴れの深呼吸したくなるような一日は、いったい幾日感じることができただろうか。
夜の虫の音がいよいよ強くざわめくほどになってくると、
音楽、しかも弦の音が恋しくなる。
これから夜が長くなる前の一呼吸、しんしんとした暗闇に鳴り響くのセロの音色は
つややかに、いきるものの心をとらえてはなさない。
セロひきのゴーシュ
宮沢 賢治 作
茂田井 武 画
(1966 福音館書店)
Tea Point
ふくらんだパン