Debridement 空とわたしと本棚と Juin 2018 Ⅸ
雨が続いて、湿度に覆われると、足と心がむずむずしてくる。
あつい雲の隙間から、救われる何かを探し求めたくなる。
そうなれば、傘を握りしめて行く先は美術館。
雨に濡れた傘を入り口で傘立てに預けて身も心も軽くなったあとは、
広大で静かな絵の中の世界へ飛び込もう。
気ままにゆっくりと・・・
でも現実は、なかなか、そうやすやすと美術館まで足を運べない。
休日はひたすら体を休めていたいし、美術館は遠いこともある。
混雑時は人ごみをかけ分けての鑑賞だ。
そんな時には、家に居ながらにして美術鑑賞できるこの本を手に取りたい。
ベットに寝転がって、お茶を飲みながら、丁寧に絵画を楽しむことができる。
それに、次に本当に美術館へ出かけたときは、今までとは違った
新しい角度から、絵画の世界を広げることができるかもしれない。
絵の中を旅する
シルヴィー・ラフェール
クレール・メルロ=ポンティ
アンヌ・タルディ 編著
大西昌子 大西広 訳
(福音館書店 1987)
Tea Point
やっぱり、ワイン